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【経過】
    
10年前より、統合失調の病識なく、精神科の入退院を繰り返している。昨年8月に脳梗塞にて
倒れ、救急車にて搬送され入院。左半身麻痺となる。病院のソーシャルワーカーが、リハビリ
先の病院を探すが、精神疾患あり入院先が見つからず自宅に戻る。

退院まで、5日足らずだった為、自宅に戻るのに必要最低限のサービスを整える。ベッド・車椅
子のレンタル、ケアストラップ購入、訪問介護(排泄介護など)

本人より毎日、「真ぐ来て欲しい。」と電話が入る。(夫、留守時)訪問介護事業所より苦情あり、
本人の手の届かない所に電話を置く。

リハビリや入浴を希望されるが、受け入れ先が見つからず行えなかった。介護者である夫に
疲労が溜まり、精神科の入院を依頼するが、本人の拒否が強く入院できず。老人保健施設の
入所を本人の希望により入所するが、集団生活ができず一ヶ月で退院となる。
入所中のリハビリにより、立位がしっかりしてくる。

訪問看護・訪問リハビリを導入。デイサービスの受け入れ先が見つからず、入浴は行っていない。
下半身のシャワー欲は、時々、できる様になってきた。

【考察】

統合失調症の方のプランは初めてであり、思っていたより難しい。脳梗塞による左半身麻痺の
機能回復に力を入れたいと思っても、住宅の事情も重なり、デイサービスやデイケア利用に繋げ
られずにいる。今まで病識を持たず、服薬を拒否し長年経過しており、今後も難しいと判断。一時
は、どう支援すれば良いのか分からなくなってしまったが、夫の病気に対する気持ちを聞くことに
より、私の気持ちの整理が付いた様な気がする。

現在は、訪問看護や訪問リハビリと医療系サービスが導入され落ち着いている。入浴については
行っていないが、下半身でもシャワー浴ができる様になった。本人の気持ちを尊重しながら、少し
ずつ、入浴に繋げて行きたい。

今後も、本人と右往左往しながら、共に歩んでいきたい。

やさしさ介護サービス